スイス家探しとドイツ語と大きくなってからの第3言語

前回のエントリーから引き続き、スイスの家探しについて。

家探しと、いうか、ドイツ語についてだ。今回転勤するのは、スイスでもドイツ語圏の所だ。1年ドイツに住んだ後なので、フランス語圏に行かされるよりは、幾分かはハードルが低い。

僕のドイツ語は、相変わらずで、未だにdie der dasレベルだ。もちろん標準ドイツ語とスイスドイツ語の違いなんてこれっぽっちも分からない。
ただし、今回の家探しでちょっとブレークスルーがあったので、自慢しとこうと思う。

ドイツよりは状況が良いが、スイスも東の方は主にドイツ語圏だという。なんとなくスイスは英語が通じるイメージだが、それでも英語は公用語ではないし、現地の人が生活するベースはドイツ語だ。

で、不動産屋にコンタクトをする上で、まず、ドイツ語で「英語分かりますか?」と聞くと、8割「ちょっとだけ」との回答が帰って来、2割に「ダメ」と言われる。
英語が分からない相手に英語で一生懸命物事を伝えるのが苦痛でめんどくさいので、それならば、ドイツ語の単語を並べて分かってもらえた方が楽だ。
しかしながら、前述の通り、僕のドイツ語はdie der dasレベルなので、並べられる単語も限られているし、リスニングも3割聞き取れるかどうかなので、ドイツ語で電話をするなんてとんでもない、と、思っていた、昨日まで。

しかしながら、何十件も不動産屋に電話をしなきゃならんのに、「英語分かりますか?」と聞くのすら億劫だ。この際最初っからドイツ語で話した方が楽だと思い、震える受話器を持った手を落ち着かせ、ドイツ語で電話をする。

・・・

意外に通じるではないか。味をしめた僕はリストの上から下まで片言のドイツ語で電話をし、7件下見の見学を取ることが出来た。基本的にテンプレート会話ではあるが、たまに担当者がいないとか、後でかけ直してとかイレギュラーな会話もあったが、まあ、なんとかなるもんだ。

本当にお粗末なドイツ語で、日本語でいうならば、「家!きれい!下見!欲しい!明日いい?またね」みたいな感じだ。

ブレークスルーと言うのは、まあ、ドイツ語での初めての電話がうまくいったというのもあるが、第三か国後を学ぶ上でぬるま湯に使っていた自分に気付いたことだ。

英語を学んだ時は確かにそうだった。全く英語もしゃべれないのに、字のごとく生きていくために銀行に電話をかけたり、スーツケースが出てこないから文句を言ったり、片言の英語から少しずつしゃべられるようになった。今でも日本語の方が断然得意だし、英語もまだ勉強しているが、多少なりとも英語が話せてしまうことが、第2外国語を学ぶ上での大きな障害になる。話せる言語に甘んじてしまうのだ。

本当なら出来たことを、やらずに甘んじていた自分に気付いた。今回のドイツ語電話でも、語彙も増えたし、言い回しも増えた。こうやって少しずつ言語は習得すべきなんだなあ、と。

と、言う訳で、大事なビジネス上の会話と、戦略的に相手を丸め込む時以外は、英語は封印しようと思う。これからは第1外国語=ドイツ語で。

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