海外転職のその後、MBA@IMDのその後

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「サヨナラニッポン 若者たちが消えてゆく国」

      2014/09/17

どこかのブログかニュースで紹介されていた番組が気になったので、休暇先へ向かう飛行機の中で見た。オンエアされたのは2012年の8月頃っぽいので、かれこれ1年半くらい前の番組だ。
そんな古い番組にコメントしていいものかは分からないが、非常に考えさせられる番組だったので、少し。。。

番組の内容は他にも多く書かれているので割愛するが、まとめるならば、「目標を持たない日本の若者が、後先考えずに、大連で安月給の日本人向けコールセンターで働いている、どうしたものか」といった感じでしょう。もの凄くネガティブなフィルターで編集されていたので、甚だしく客観性には欠けるが、興味深かった。

番組の中では、以下の4点で、大連で働く日本の若者が批判されているように感じた:

① サラリー
月収10万円であること。現地通貨換算では高級マンションに住むことが出来るが、日本の物価に見合う貯金なんて貯まったもんじゃない。

② ビジョン
特に将来どうしたいだとかの目標も持たず、その場しのぎで働いている。

③ スキル
特別なスキルの付かないコールセンターの仕事であること。また、日本人向けコールセンターであるため、中国語も飽くまでオプションであること。

④ リトル・ジャパン
日本人の多い町なので、日本人の同僚と日本人の居酒屋でつるむ。

個々のポイントについては、別にたいした問題じゃなかろう。
例えば、

① サラリー
パリでパティシエになるために、最低賃金ギリギリで働く日本人の女の子が居たらどうだろう。応援したくなるでしょう。また、物価の高い国でビジョンもなく同じようなコールセンターの仕事をしても日本の平均賃金の3倍貰っていても、誰も文句は言わないでしょう。

② ビジョン
確固たるビジョンを持って仕事をしている人なんて、日本にもそうそういないでしょう。また、日本で同じようにビジョンもなく働いていても、そんな批判の的にはなった話は聞いたことはありません。

③ スキル
個人的には、転職してもキャリア・スキルは繋げるべきと考える。ただし、自戒の意味も込めて、英語圏以外で現地語を真剣に勉強している駐在様がどれだけいるかデータで示せ。

④ リトル・ジャパン
会社で現地の人もいても、結局週一で日本人と日本の居酒屋に行くのは普通の駐在様も同じでしょう。

このブログを呼んでくださっている海外の皆様も、自分の胸に手を当てて聞いてみれば、ひとつやふたつ当てはまることでしょう。僕の場合②のビジョンと③の現地語について、胸を痛めております。

ただし、渡航前に夢を見させるだけ見せて、海外へ渡る当初は夢と希望に溢れていたであろう若者の英気を失わせた企業側の責任をなぜ番組は問わずに、変わりに若者に矛先を向けたのか、その編集の意図が知りたい、と、いうのが一番の感想。

しかしながら、日本で働くという王道を外れた以上、どこでどんなに立派に仕事をしていも、どこかで必ず陰口言われるのが現実かもしれません。そして、いつかの転職論でも書いたけれど、海外であれ国内であれ、転職前にその転職が成功か失敗かを決める唯一確かなものは、どんな状況でも成功させみせるという自分の意気込みだけでしょう。ええ、完全に精神論です。そして、今腐っても、いつかその経験も生きてくるでしょう、だって若者だもの!

ただし、海外にも怖いお兄さんがたくさんいるのも事実。
プランB、すなわち逃げ場は賢く確保しつつ、チャレンジしていく、今年もそんな1年でありたいです。

年始、自戒から始めました。本年もよろしくお願いします。

 - 海外転職, ドイツ語

Comment

  1. あぽ より:

    MTさんの「だって若者だもの!」って一言がツボでした。まさに私が若い人に臨む心意気です。<br />ビジョンを持ってるひとは日本でも少ないですね。。<br />私も現地語を覚えようとしなかった〜、と今になって反省していますが、<br />当時は英語で必死でしたね。ほとんどのオランダ人、英語話せますし。でも、市民権が欲しかったら頑張るべきでした。<br />いつも元気になる投稿をありがとうございます!<br />こちらこそ本年も宜しくお願い致します。

  2. MT より:

    Azさん、<br />お返事が遅くなりまして、申し訳ありません。コメントありがとうございました。大人になってからの外国語を努力しないと駄目だなーとつくづく感じます。今年もよろしくお願いします!

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