今日の午後の出来事。
突然デスクの電話が鳴り響く。
突然以外に鳴ることはめったにないのだが、電話が鳴ってまず最初に確認すべきは国番号。+81は日本、+41はスイス、+33はフランス、発信元でだいたい誰がかけているのか予想してから出る。+81の場合は日本語で応答する。
内線の場合は、発信元の名前が出るのだが、突然鳴った電話の発信元はEmpfang(受付)と表示されている。気の知れた受付のお姉様がたからの電話ならば、特に気構えず安心して電話に出られる。たいがい荷物が届いたよーとかそんな気軽な電話だろうからだ。
出る。
知らない人だ。
突然名前と自己紹介をされ、とあるメガファーマのポジションに空きがあるんだ云々言われる。何のことだがさっぱり分からない。ドイツ語ではなく英語の電話だったので言ってる意味は分からなくはないのだが、突然の出来事すぎて状況が飲み込めずにいた。
思わず名前と用件を聞き直し、落ち着いたところでやっと状況を理解する。
就業時間中にアポなしで会社宛に電話をかけてきたフリーダムなリクルーターである。
そもそも仕事上の関係者以外に自分のデスクの直通番号を教えるはずがないし、特に求職活動もしていない。
察するに、どこかのSNSでプロファイルを見て、会社の代表電話に電話をして、自分を呼び出したわけだ。
確かに会社名と名前が分かれば連絡が取れる。
正面突破も良いところすぎて、そのストレートさには思わず感心したのだが、さすがに就業中だし、同じ部屋には同僚もいるため、ここで話しをするのはあるべき姿ではない。
区切りの良いところで、折り返し電話すると伝える。
そのリクルーターいはく:
①メガファーマが人材を探している
②ある専門分野*の知識がある人が欲しい
*ある専門分野とは、今の会社が自分を捜していた時に興味があった分野と同じである。
③こんな感じのこと(だいたい前職と今と同じ)をやるのだが興味はあるか。
④興味があるのであれば、いくつか質問がある。
ここで、話を遮り、折り返し電話すると伝える。
会社に電話してきて、会社の電話で話すべき内容ではないことを、一方的に話し続ける相手に呆れてはいたのだが、とりあえず丁寧に対応する。日本人だもの。
折り返しの電話先番号を聞くと、
「+1-7…..」
+1、USか。
その瞬間なんとなくこの荒っぽい電話が、普通に思えてくる。
まあ決して全てのアメリカ人か、皆このようなフリーダムな対応をするとは思っていないが、なんとなく慣れ親しんだアクセントや会話の口調、そして、一方的なやり方に、アメリカンであることを納得せざるを得ない。
一応3時間後に電話をくれといって、3時間後に電話がかかってきたのだが、スーパーに買い出しに行っており気づかなかった。
現在のポジションに不満もあるが、だからといって転職する気はないので、またコンタクトしてきたら参考程度に話を聞いてみようかなと思う。火傷しない程度に。ブログのネタ程度に。
漠然とメガファーマに戻りたい気もするが、とりあえずは今のポジションでベストを尽くすのが自分を最大限に成長させると思うし、日本のためにもドイツにためにもなると思う。打算的なところでは、今のポジションで頑張って結果を残した方がMBAの審査にも良い影響を与えるかなと思っているのだが、メガファーマのネームバリューの方が強いかもしれないとたまに不安になったりもする。(根拠やソースはない)
今まで日本在住の非日本人のリクルーターからは何度かコンタクトがあったが、USから直接(しかもアポなしで)連絡があったのが初めてだ。おそらくLinkedin経由だろうが、SNS改めて凄いなあと思う。
コメント
こちらを見てlinkedinの内容を追加してみたところ、早速英語圏のリクルーターから連絡をもらいました。やはり効果があるものですね。偶然もあるかもしれませんが、少し驚きました。ドイツでしたらxingも使えるかもしれません。
メッセージありがとうございます。ドイツからさらにステップアップされるのでしょうか?LinkedinはPassiveに職が探せて面白いと思っています。<br />ごく数日前に同僚に勧められてxingを使いだしたのですが、ドイツ?では圧倒的に強いみたいですね。linkedinが圧倒的かと思っていましたが同僚は皆xingのみのユーザーでした。目指す地域によって使うsnsも変えていかないといけないってことですね。勉強になります!
差し迫った職探しというよりは、自分の市場価値を把握するために利用しています。次年度の給与交渉の材料にもなりますし。便利な世の中ですね。
なるほど給与交渉なんてこれまでしたこともなかったですが、これから考えないといけないです。ためになります!