海外転職からの転勤 スイスと家とSchufaとアメックス

海外転職

自分のプロジェクトよりも何よりも1月から引っ越すスイスの家探しがプレッシャーである。ドイツでも都市によってはDemandが超過しており、家探しが非常に困難だということを聞いていたが、借り主にとってスイスはなおさら難しいとの話を聞いて落ち込んでいる。

数週間前の下見で非常に気に入った物件にさっそくアプライしたのだが、初戦敗退。第一波を送ったスピードでは負けていなかったと思うのだが、不動産屋から要求された会社からのレターがどうのを準備するのに(会社が)手間取り、時期を逃したと思っている。

実際のところ、スイスは日本のようにFirst come first servedではなく、集まったアプリケーションから不動産屋もしくは家主他が書類選考をして、入居者を決めるらしい。

今回の敗退もスピードで負けたと思うようにしているが、書類選考で他のアプリカントに属性で負けた可能性もある。選考する人によっては、日本人であることも属性を下げる一因となるとのことだが、今回の敗戦の理由は定かではない。

めげずに次もアプライしようと思うが、この懸賞に応募するような感覚がやるせない。本当に家は見つかるのだろうか不安である。

ところで、家主への提出書類の中に、ファイナンシャルステータスを証明する書類が必要とある。これ自体は、スイスの行政が発行しているので、頼めばすぐ発行されるとの情報は得ていたのだが、待てよ、と。

旅行でしか行ったことがないスイス国が、なぜ日本人である僕のステータスを知っているのか。まさかクレジットヒストリー等のステータスが国境を越えてグローバルで共有されているのか?なんてことも勘ぐったのだが、どうやらやはり、住民登録していないと発行されないようだ。

ここで、困った。

①ステータス証明がなければ家が借りれない
②家が借りれない(住所が決まらない)と住民登録が出来ない
③住民登録が出来ないとステータス証明がもらえない
①に戻る

の無限ループかと落胆しかけていたが、抜け道は色々あるようで、とりあえずドイツ発行の証明で通じるか確認するとそれでもOKとのこと(人によるだろうが)。ブログやEnglish Communityを参考にしても、たいがい最初の3ヶ月は会社が借りてくれたアパートに住んで、、、と、僕がドイツに来た時の状況が書いてあるので、今回はどうにも参考にならなかったのである。

それでさっそくドイツのSchufaなる証明書を取ってきた次第だ。
クレジットヒストリーは95…%と、健全とのことで何より。残りの5%はなんなのか気になるが、100点満点というわけではないらしいので、深追いはしない。

まあ、結局このSchufaのクレジットヒストリーを不動産屋に提出したのだが、結局落ちた。
とりあえず必要になるであろう書類は全部揃ったので、次回は負けない気がするが、相変わらず懸賞に応募するような気分である。蛍光ペンでアプリケーションフォームの端をなぞっておこうか。

以下、小話。

ところで、海外移民の悩みは移住初期にクレジットカードが作れないことではなかろうか。ドイツはさほどクレジットカード文化ではないので、銀行発行のデビットカードでほぼまかなえる。でもまあ、クレジットヒストリーを手っ取り早く手に入れるというわけではないが、やはり一枚はないと不便な気がする。日本にいた時から、American Expressユーザーだったため、アメックスの売りのひとつ?のGlobal Card Transfersなるものを使ってみた次第だ。

ブログ等ではGlobal Card Transfersの情報はなかなか出てこないため、一応後に必要となるかもしれない誰かのために感想だけ。

Global Card Transfersとは3ヶ月以上のホルダーでその他の条件を満たせば、電話一本で国を跨いでカードの発行元を切り替えてもらえるサービスだ。ドイツのアメックスに電話を入れて、日本のカードを切り替えたい旨を伝えれば、日本のクレジットヒストリーを照会し問題がなければ、即発行してくれるものだと理解している。

実際ドイツに来て住所が決まってからすぐ電話をしたのだが、2週間くらいでカードが手元に届いた。同じブランドでも国を跨げば法人も変わり、色々と世知辛いのが常だが、このサービスには非常に感心した。他社でどんなサービスがあるのか詳しいわけではないが、十分に使えるので、おすすめしたい。
免許証などは、翻訳があれば試験なしで書き換えてくれる外務省様がきっと繋いでくれたサービスはその点すぐれているが、民間のサービスで国を跨いだサービスはあまり経験がなかったので感動しただけかもしれない。ついでに、黄色かったカードをどさくさに紛れて白いカードに変えてくれたのも評価アップの一因であることは間違いない。黄色いカードより年会費は高いが、ドイツの白いカードの年会費は日本のそれの半額である。日本の年会費の元を取れる気はしないが、この額なら十分にもとは取れるであろうという白いカードホルダーではあるまじき貧乏人の発想だ。
(オファーされるサービスはドイツ語なのだが、手に入るプリビレッジはグローバルでさほど変わりはないはずだ。少なくともトラベルデスクは英語が通じる)

ボーダーレスエコノミーの恩恵を受けた気がした。
スイスに行ったらスイス発行のカードに変えるかどうかはまだ分からないが、とりあえずカード会社様への感謝をブログに残す。

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