スイスで支給される謎の13月の給料もきっちりと貰い、ボーナスの面接も終え、無事にMBA前最終出社を終えました。ところでIMDって、ビジネススクールの中では珍しく1月スタートなんですが、決して1月スタートがスイスのスタンダードってわけじゃないんですね。スイスの学校は普通9月スタートなので。
USのMBAとか大学がベースになっているので、どうしても9月スタートがデフォルトと言うか、慣例としてセメスター制を貫いているんだと思うのですが、欧州のビジネスマンがきっちり給料もらって退社しようと思うと、12月退社で1月スタートのベネフィットの方遥かに大きいんです。そろこらへんはさすが独立したビジネススクールであるIMD、ちゃんと考えてくれているのかなーと思ったり。。(しかし実は欧州ビジネスマンのクラスメイトは早々に会社辞めて温暖なところに旅行に行ってる人が多いという・・・)
さらに言えば、「いつ欧州で新生活を始めるのが最も精神的負担が少ないか」って議論があるんですが、12月ー3月の冬場がベストのようです、僕も同意します。
これは駐在している本人ではなくて、パートナーの話ですね。誰もが欧州生活を満喫できるわけじゃなくて、中には欧州生活を苦と感じる方もいらっしゃるようで。
新天地テンションのピークと季節のピーク
ご存じ欧州の冬は寒くて暗くて出来るなら避けたい季節なのですが、誰にとっても新天地に住み始めた最初の3か月は全てが真新しくて、ある意味欧州の朝7時の暗さもこの寒さも日照時間6時間も全てが新鮮で、最初の3か月は初期のテンションだけで乗り切れるわけです。さらに、1-2か月くらい立てば日本を発つときに送った船便が届き、そこでまたテンションがあがる。ただし、3か月くらいたつと初期のテンションも下がり、いろいろ嫌な部分も見えてきてホームシックにもなる。しかしながら、その頃には、冬の暗さも落ち着き、季節が上向き、まわりも自分もバケーションモードになりだす、自分のテンションと季節や周りのテンションをうまく使えるのが12月ー3月スタートの良さです。
仮に、9月から欧州生活を開始する場合、テンションの下がり具合と季節の悪さがダブルパンチでやってくるので、12月ー2月ぐらいに精神的な負担がピークに達する。
MBAで言えば、IMD, INSEAD, HEC?などの1月スタートっていうのはなかなかパートナーフレンドリーかもしれないと思ったりもします。
冬に働き夏遊ぶ
12月ー3月に新生活開始するメリットってパートナーだけに限らず、駐在・留学する本人にもあるかなと思ったりもします。
僕の周りのドイツ人たちって1日のワークライフバランスにしてもメリハリが付いていて良いんですが、1日のメリハリだけじゃなくて、1年のメリハリもけっこうきっちり付けてるんですね。スキーホリデー以外基本冬はけっこうがっつり働いて、貯めた残業とかで夏ガッツリ遊ぶみたいな。チーム全体が浮かれた気分に浸る夏とは違って、冬場は仕事も捗ります。この鬱な気候に順応した働き方なんだろうと思っています。(ちなみに僕の上司は逆張りで冬に温暖な場所でホリデーします)新生活を開始する人にとっても、仕事・勉学のやる気が高いうちにがっと働いて、夏は遊んで次の冬にはまた働く。悪くないなーと思います。
ちなみに、IMDも最初の6か月は超軍隊みたいなのを聞きますが、真冬にやるからこそ成り立つ出来る軍隊式。浮かれ気分の夏にやっては成り立たないと思ってます。
IMDは1月入学を基準に選んだわけではないですし、9月と1月のインテイクがあるINSEADは上記の理由とは一切関係なく1月インテイクならインターンできるって理由で1月を選んだので、9月だろうが1月だろうが僕のMBAには関係ないのですが、ある意味勉学に適した、またいろいろアドバンテージのある季節にスタート出来るのでしっかり勉強しまーす。
そんなこんなで最終出社日を迎えました。
コメント
ご無沙汰しております。
今回のエントリー、欧州生活を始める前に読みたかったです(涙
10月からオランダに渡り、気圧変化による頭痛で欧州生活が始まったので。
あ、でも、パートナーの場合で、働いている本人ではないので、私の場合は、いつ生活を始めても同じだったのかもしれません^^;
お久しぶりです!気圧変化による頭痛・・・初めて聞きましたがそんなのもあるのですね・・・。僕はフェーン現象でよく頭痛になっていました・・・。
本人の場合は、いつが良いんでしょうか?8月とか9月とかに始まれば3か月でちょっと疲れた頃にクリスマスブレークで帰国・・・なんてのも悪くないですねー。