新年一本目のエントリーは、今年の抱負とか仕事への熱意みたいなのを書いた方が良かったかもしれなかったが、気合い入れて書くこともないので、ドイツからスイスへの転勤のニッチなネタを。。。まず、今回の家探しから移住の一連の引っ越し業務は、トレーニングの一環として自分の中で英語(会話はね_を封印して行うことを目標にしていた。言葉は使って覚えた方が勉強しなくてすむから的な考えだ。英語のときもそうだったが、言語はサバイバルで身につけるのが一番だ。
そう、スライムから地道に倒して行くのだ。ディーラー、整備工場、通関、警察。。。いつか同僚を倒せるように。結果的に、9割はドイツ語でやり取りできた。ただし、その半分は理解が出来てない。ただし、結果的に全て問題なくこなしたのだから、OKでしょう。ご都合結果主義だ。
日本からドイツへ、日本からスイスへ車を持ってくための情報等はそれなりにネットにあるが、ドイツからスイスへ車を輸出する方法はおそらくドイツ語情報がほとんど(見てないが)で、英語のソースもExpat Community等でちらほら見つかる。まあ、係の人に直接聞けば良いのかもしれないが、ドイツ側でドイツ側のことしか教えてもらえず、スイス側に聞いてもスイス側の話しかしないため、ドイツ側との間に必ずギャップが埋まれる。そこを補うのがネット情報なのだが、今日のエントリーも日本語のソースの一部として、活用頂けたらと思う。基本的に日本から車を持ってくる場合とも大きく異ならないはずだ。(代行業者使わずに持ってくる人がいるのかは不明だが。。)
英語のソースだと以下のサイトを参考にしたが、情報が古い?のかカントン(州)ごとに違うのか分からないが、ソースは複数あった方が良い。
http://www.expatfocus.com/expatriate-switzerland-vehicle-import
http://www.englishforum.ch/transportation-driving/5286-import-bring-car-switzerland.html
http://www.sifagmbh.ch/en/leafleMF.pdf
前提:
・ドイツで半年以上車を使っていた。(半年以内だとスイスで税金かかるとか。その場合、ドイツの付加価値税は払い戻してくれるのだろうか。。その場合どちらが得なのかあえて深くは調べない。損した気分になると嫌なので)
・家財道具と一緒の通関書類で通関するが、同時にというわけではない。
では、時系列順に:
引っ越し前:
①スイスの自動車保険の見積もりと直接会って契約したかったので、その予約を取った。見積もり比較はおなじみcomparis.chで。
②通関用の共通フォーマットForm 18.44を記入。パスポート、ビザ仮許可的な紙(Zusicherung der Aufenthaltsbewilligung)、仕事の契約書、アパートの契約、ドイツでの住民票抜いたときの紙(Abmeldungsbescheinigung)も一緒にファイル。
12月16日:ドイツ地元の免許センター(KFZ Zulassungsstelle)で、ドイツの登録抹消及び、輸出用ライセンスプレート(Ausfuhrkennzeichen)の取得。(もともと付いていたプレートは記念にお持ち帰り)輸出用プレートには保険も付いていて、数日、15日、30、60日用あったが、何があるか分からないので一番長いやつをチョイス(結果的に15日くらいでOKだったが)
費用は60日用で250ユーロ前後。
12月19日:車の引っ越し。朝だけ会社に行ってその足でスイスに向かう。
国境の税関で、ドイツからスイスに引っ越しする旨、家具は後から来る旨を申告。用意した②の書類一式を提出。20ユーロほど手数料を取られ終了。Form 13.20Aという紙をもらう。ここにStammnummerという番号が記載され、この番号が保険の契約に必要となる。上リンクの情報では、Stammnummerは警察に行ってからもらえると書いてあったが、すでにこの時点でもらえたため若干番狂わせ。提出したForm 18.44は後に通る家財の引っ越し業者に送る必要があるので、急いでファックス。
12月20日:上リンクの指示に従って、各カントンのMotorfahrzeugkontrolle(警察へ)。先に自動車保険が必要と言われ門前払い(上リンクでは、車検の予約を取ってStammnummerをもらってから、保険屋へと書いてあったのがここが大きな違い)
12月21日:予約を取ってあったAXA(自動車保険)へ。見積もりへの質問をいくつかし契約。驚いたのが、スイスの保険に日本やドイツのようなノンフリート等級のシステムはなく、年齢で保険料が決るとの説明を受けた(本当でしょうか)。スイス1年目なので高額な保険料を取られることを懸念していたが、普通のスイスっぽい値段だった。(義務の保険と車両保険とちょっとつけて1300フラン弱。Comparis.chでは一番安かった)
ちなみに、ドイツではノンフリーと等級?一番低いところからスタートだったため、もの凄く高額な保険料だったが、5年契約として安くしてもらえた。転籍が決った時、5年契約やばいかも。。。と思ったが、国外への転出とのことでペナルティ一切なしで解約できた。これはラッキーであった。
12月27日:警察へ。車検の予約をもらう。一番早いので1月2日に一台分だけ空いていると言われ、2日から営業していることにヨーロッパさを感じつつも休みのうちにやって置きたかったため、即答で予約をお願いした。
上リンクの情報では市の車検場に行く前に、排気ガスのテストを民間の工場でやってもらうと書いてあったが2013年よりOBDが付いていれば不要とのことで、排ガステストはせずに済んだ。
12月31日:上リンクの情報に車はキレイにしとくべきと書いてあったので洗車する。
1月2日:指定された時刻に指定された市の試験場に向かい30分ほどの車検をパス。排ガスとブレーキ、振動?、ワイパー、足まわり、ガタ付き等見てただけだったと思う。しかしながら、一部自分で運転してウィンカーを指示された通りに出す必要があったため、僕にとっては初級ドイツ語のテストでもあったが、こちらは、ギリギリパスだった。
もらった書類を持って、再度警察に向かう。資料を提出して、ライセンスプレートもらって、無事に車の帰化完了!自動車税とプレート代もろもろで、500フランちょい払いました。
少なくとも一ヶ月はかかるみたいな上リンクの情報だったため、長期戦を予想していたが、クリスマス破産でも2週間以内、仕事が始まるまでに終了でき嬉しい限り。
USでも車に乗っていたが、違う州に引っ越したことはなかったので、見慣れた自分の車に全く違うデザインのナンバーが着いているのは不思議な気分である。
これと同時に免許の書き換えもあるのだが、僕の場合はUSで取った免許を日本の免許に書き換え、日本の免許をドイツの免許に書き換えたわけだが、これは、むしろ義務としてドイツの免許をスイスの免許に書き換えるべきなんじゃないか、と、思い、ドイツの免許をスイスのへ切り替えようとした矢先、取得後1年経ってないため無理だということが判明し、しぶしぶ日本の免許の翻訳を大使館に作りに行きました。。。US→日本→ドイツ→スイスが達成された日には、伝言ゲーム的にきっとUSとスイスの免許の記載事項に隔たりがあるのではと期待していたのだが。。。残念だ。
どちらにしろ、一連の事務作業にしても、ドイツ免許の痛恨の勘違いにしろ、Victory loves preparationであることは間違いない。今年前半は特にGMAT loves preparationをモットーに頑張ろう。
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